上村松園の美人画

■描かれた女性の色気に…

上村松園(うえむら しょうえん)
本名:常子 1875年(明治8年)4/23~1949年(昭和24年)8/27。
京都に生まれ育ち、女性画家として、秀逸な美人画を描いた日本画家。

日本でも代表される、美人画の第一人者である、松園の作品にも勿論、特徴があり、ポイントが押さえられているか否かで、随分と価値が変動しています。

  • 女性の顔や美しき黒髪が、色気ある描写で表現されているか。この場合、和傘や洋傘(初期の)等で隠れていないかどうかがポイントです。
  • 画自体の明るさです。使用される色使いも含め、全体的に暗いか否かがポイントです。
  • 女性の手先の色気が細かく描写されているか否かもポイントです。
  • 画(軸装や額装)のサイズが、十分か否か(6号あんどん型は、やはり小さい部類となります)。
  • 箱書きが、直筆か息子筆かもポイントの一つです。

松園の作品では、やはり円熟した、老年期の逸作がなんといっても高い評価に値致します。何千万もの値で取引されております。

片や、上記ポイントのズレがある作品に対しましては、松園の作品といえども、百万円程のものもあります。
よって、名前だけで買ってしまうと、とんでもない高い買い物となってしまいますね(百万円のものが八百万円で取得されたりということもお聞きします)。
大変素晴らしい画家の作品ですので、心奪われてしまいますが、この時期、松園の中でも良き作品、高くても欲しい作品への需要が高まっておりますので、上記ポイントを外さない作品を取得して参らねばなりません。



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