■金相場の先行き
2011年12月2日
6カ国中央銀行によるドル資金供給により、金・プラチナ相場がひとまず反転・上昇しました。
ドル高(ユーロ安)から円高へのブレにより相殺感もありましたが、金買取相場は、4,500円台/gに乗せてきました(18金買取相場は、3,160円/g)。
ヨーロッパの債務問題やインドの需要減退ムードなどの悲観的観測が、昨今のコモディティマーケット相場の嫌気になっています。
しかしながら、中国の買い意欲や公的機関の金購入も明るい話題であり、相場の下支え的要素となっています。
今後のマーケットの展開も不確定要素多分ですが、大きなファクターとしては、ヨーロッパでもQE1(量的緩和)、アメリカでのQE3の実施方向となりますと、金の先物市場の上値は、一気に$1,800の壁を突き破る展開になるでしょう。そうすると、金買取相場の上昇という展開となりますね。
また、ヨーロッパ中心に信用不安の熱が高まる展開から、諸関のアクション前に株安・ユーロ安のダダ安展開に発展すると、「リスク回避の金投資<損失補填としての金売却」の構図となり、金相場は、又々下落という流れになっていきます。
貴金属所有者にとっては、今は、売却のタイミングには善い局面ということでしょうか。