処理されたダイヤモンド

■コーティング処理されたダイヤモンド

処理されたダイヤモンドについて、私がかつて学んだ知識やAGTラボ便りを参考にして、最新情報をお知らせします。

処理ダイヤモンドの中で、『人を欺く為に施す』とされている、コーティング処理、これは、主にイエローの地色を隠す(無色にする)ために行われます。
一般的には、パビリオン側のガードル付近のファセット1枚をコートします(ブルーのコート剤使用)。
これも、安価なイエロー石を無色透明の石に変えることにより、価値を上げようとする欺く行為なのです。

最近では、ファンシーカラーダイヤモンドの中でも、可愛い色で、希少性の高いピンクダイヤモンドのコーティング石が見受けられるようです。
新しいコーティング処理がなされ、肉眼では到底、判断が困難であるといわれています。
この処理方法は、不明ではありますが、特徴は数点あるようです。

特徴1:高倍率(×100)で見た際、ファセット稜線やエッジなどにコーティングの剥れを確認。

特徴2:コーティングされたファセット表面は、未処理石のファセット表面に比べ、鈍い外観。

特徴3:ブラウニッシュ(茶)やオレンジィ(オレンジ)な外観を有す→地色のカラーが影響。

日に日に、巧みなコーティング技術が生まれ、一般鑑別が難しくなりつつあります。
まず、ファンシーカラーダイヤモンド製品をご購入の際は、AGTジェムラボラトリーのカラーダイヤモンド・グレーディングレポートが確実に付属しているかを確認し、購入される事をお奨め致します。



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