■古いからといって捨てないで…
和服の査定では、基本中の基本に、まず、正絹(100%絹)でできているかという点です。
ウール製であったり、化学繊維製であったり、混紡製であったりするものは、残念ながら、ほぼ査定されません。
そんな中、買い取られた和服は、中古販売の流通に乗せられる他、バッグや人形などの材料として重宝されています(江戸時代や明治・大正・昭和初期の柄物は材料として高く評価されています)。
また、京都などでは、外国人旅行者の日本土産、つまり、思い出品として販売されたりもしています(この場合、サイズはおかまい無しですね)。
こういったサイクルの中で正絹和服の値打ち、特に高額査定されるものは、本大島紬や本結城紬といった、伝統のある名産品です。
付属の反物ラペルと一緒にあると尚更、査定アップにつながります。
次に、留袖や振袖、小紋柄、附下げ、訪問着、帯といったものも高く査定されます。紋が入っているものでも構いません。
それ自体のコンディション(状態)で査定額が決まってきます。
近代化により、全体的に和服需要は減退していますが、日本固有の伝統文化の一つとして、残していきたいですね。